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■不器用な人は、それを逆手にとって周囲をコントロール何をしても不器用で、ドジ、間抜けな人はいるものです。 たとえば、押すドアを横に引いたりします。一度押して開かなかったら、たいていの人は引き戸だと気づくはずですが、不器用な人は勘が悪いので容易にそういう判断ができません。 不器用な人は、もって生れた性格によるところが大きいのでしょうが、育ちも影響すると思われます。過保護で、甘やかされ、何でも親がしてくれるような場合です。 問題は、人並みはずれて不器用な人は、組織や集団のなかでは、辛い思いをすることが多いでしょう。 学生のサークルでも会社でも、大半の人が当たり前にできることが要領よくできない人がいたら、他人は反射的にバカにするものです。 人や集団には、本質的にそういうワルの一面があります。 できる人にとっては当たり前だから、「こんなこともできないのか。 役に立たないやつだなぁ」と、悪気なく言ったりします。「不器用ですから」と自分から言って格好がいいのは高倉健さんくらいのものだ。 さっさとクルマの車庫入れができたり、荷物を整理するのが速く、しかも整然とできるからといって、特別すぐれた能力ではありませんが、会社社会や世間は意外にそれを重視するものです。といって、生来の不器用が容易に直るわけではありません。 右か左か、迷った末に左に行ったら、目的の場所は右だった。 自分の判断が信じられないから、右と思ったのであえて左を選んだら逆だった、という哀れなほど不器用人間もいます。 不器用は一生直らないでしょう。 では、どうすればよいか。 うまく対応するには、いかに自分が不器用であるかをつねに仲間や仕事関係の人に言い続けると良いでしょう。 人は基本的に手人の不器用ぶりやドジ、間抜けを喜ぶものです。 自分よりダメなやつだと、優越感を味わうことができるからです。いつもいつも、「自分の不器用話」をPRし続けますと、相手はそのうちに、「あいつが不器用なのは特別だから仕方がない」と思うようになり、うまくするとそれが愛嬌にまで昇華する場合もあります。 不器用自慢をして、周囲の人たちを洗脳してしまうのです。 こうなりますと、あなたが苦手なことはすすんで代わりにやってくれるようになるものです。 そうなりますと、しめたもの。 苦手の分野では、周囲の人をうまくコントロールできます。 ただし、日常的な行動や行為が不器用で、しかも仕事についても無能ならこの戦略は通用しませんよ。 他人はあなたの不器用に対して寛容であり続けはしないでしょう。 |
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