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■「そんな話は聞いていない」と後になって言わせない方法「釣った魚にエサはやらない」といわれますが、たしかに結婚前と結婚後で態度が変わる男性がいるものです。 結婚前は、毎週のように高級レストランに連れて行ってくれた。 また、服装や髪型をよくほめてくれたのに、結婚したとたん、そうしたサービスはいっさいなくなる。 平日は残業ばかりで帰りが遅く、土日は家でゴロゴロ。 髪型を変えても、いっこうに気づいてくれない。 そんな夫の態度を見て、「私のことを家政婦だと思っているのネ」と憤り、はては実家に帰ったり、離婚を切り出したりする妻もいます。 すると今度は、夫が驚くことになるわけですが、これは、はっきりいって、女性心理を理解していない男性側の作戦ミスです。 男性とすれば、「結婚したら、いままでのような恋人気分ではいられない」「家庭を守るためには、もっと働く必要がある」など、言い分があるのでしょう。 ですが、女性は、結婚する前に、そんな話を聞かされていません。それなのに、夫の態度がガラッと変わることに、不信感を抱いたのです。 たとえば、結婚前に次のように話しておけば、事態は変わっていたでしょう。 「オレの父親はモーレツ社員だったから、オレも結婚したらそうなるだろうな」 「結婚したら、ウチの会社は人使いが荒くなるんだ」 などと話しておく。 結婚後に予想されるマイナス情報をあらかじめ伝えておけば、女性のほうにも覚悟ができ、結婚後、夫の態度が変化しても、理解しようとするでしょう。 あらかじめマイナス情報を与えておくと、相手も気持ちの準備ができ、いざマイナス場面に直面したときに受け入れやすくなります。 これを、インフルエンザなどの予防接種にたとえて、心理学では「接種理論」と呼ばれているようです。 もちろん、これは男女のあいだだけの話ではありません。 たとえば、商談のさい、プラス情報ばかり伝えて話を進めると、いざマイナス情報が知られたとき、相手は「そんな話は聞いていない」と血相を変えることになります。その商談全体や商談相手への不信感につながり、「この話はなかったことに」となりやすい。 それよりも、こちらからあらかじめマイナス情報を伝え、「このマイナスはこうやってカバーします」と、その対応策も伝えておきます。そうすれば、途中でマイナス情報が発覚しても、相手も免疫があるぶん、落ち着いて対応し、それがもとで破談になる心配はなくなるはずです。 |
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