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■バカにされている人ほど、やさしく接してあげるのがよい組織や集団の中では、かならず一人や二人、リーダーや仲間から徹底的にバカにされ、無視される人がいるものです。 人は集団のなかでは、そのなかで自分を守るための術を身につけています。 会社はもちろん、どういう集団であれ、組織であるからには優劣が重要になります。 そういう状況の中で、一般レベルよりはるかに劣っている人はスケープゴートにされます。 人間の本性はワルであるから、何かにつけ、スケープゴートの欠点や愚かさが際立つように仕掛けるものです。能力のなさを、そしり、いじめます。 一対一の人間関係では、他人に対してやさしく思いやりがある人でも、集団のなかでは人格、人間性が変わる場合が少なくありません。保守本能、自衛本能が働くからです。 だから、集団のなかで集中砲火を浴びているスケープゴートに、うっかり同調しますと、自分もその仲間とみなされるかもしれません。 しいたげられる側にはけっして回りたくないものです。 大勢に組したほうが自分の立場が安全だということを、人は本能的、経験的に知っています。 ところが、ワルの知恵が働く人は、バカにされている側の人に立ちます。 多くの人が愚かな人をスケープゴート扱いするなかで、あなただけが、ふつうの人に接するのと同じ態度で接すれば、バカにされている当人は、その人に対してきっとよい感情をもち、感謝するでしょう。 この場合、バカにしている人たちにむかって、「バカにすることはよくない」などと正論を言ってもムダであるし、そう正面きって言うのは得策ではありません。 ほかの人にはわからないように、バカにされている人に対して、ごく自然に、当たり前のようにふつうに接するのが上手にやるコツです。 集団のなかでバカにされ続けてきた人は、心の中に怨念を燃えたぎらせているものです。 あまり人をバカにしていると、報いを受けます。 さんざんバカにしてきた相手から、ひどい報いを受けるということはよくある話です。 極端なケースでは、バカにした相手を皆殺ししようとすることだってありますが、その場合も、ふつうに接してきたあなただけは標的にされず、助かることができます。 また、しいたげられることで、集団のなかにおける人のずるさや悪い部分を見据え、知り尽くしているから、何かのときに役立ってくれることもあります。 組織のなかでバカにされ、しいたげられている人に対してほど、ふつうに、やさしく接するほうが、ほんとうのワルの知恵というものです。 |
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