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■相手を褒めれば必ず好意を持たれる
世の中には、とにかくほめ上手な人がいますね。
とりたてて、ほめるほどでもないことも、ほめたてる。
ほめのハードルがひじょうに低いので、お世辞に近いし、ほめとお世辞がセットになっていたりします。
じっさいに、人と接する場合、「これはお世辞」で「これはほめだ」などと、厳密に区別することは不可能です。
だから、称賛とお世辞、あるいは称賛とお世辞と追従がミックスされて表現されることも、場面によっていろいろあります。
たとえば、趣味の良い服装をしている相手に、「センスの良い服ですねぇ」というのは称賛ですが、「男前で、そんな良い趣味の服装をしていると、さぞや女性にモテテ困るでしょうねぇ」と言ってしまうと、称賛にお世辞と追従が加味されているということになるでしょう。
また、人の心はつねにそのときどきで揺れ動いています。
だから、純粋な気持ちでほめていたつもりでも、相手の喜びようが大きいために、ついお世辞が繰り出されてしまうこともあるでしょう。
ほめるときは、相手の反応と状況によって変化するものですが、ようは、相手を気持ちよくさせ、こちらを振り向かせ、好意を持たせればよいのです。
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