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「褒める」のも「叱る」のも心に響くタイミングが大切




犬をしかりつけるときは、即座にほめたり、叱ったりしないと意味がありません。


たとえば、初めて「お手」ができたとき、多くの飼い主が、すぐにその場で「わぁー、よくできたねぇ、ポチ、賢いねぇ」と大声でほめ、頭をなでてやるだろう。

ほめていることを具体的にわからせるために、エサをやることもあります。
このように、即座にほめるから、犬は自分の行為とほめられることの関係を認識するのです。

それが翌日になって、「ねぇ、ポチ、昨日はお手ができた。賢いねぇ」とほめても、犬はなんのことかサッパリ分かりません。

叱る場合もいっしょで、部屋の中でオシッコをしたら、即座に、犬の鼻先をオシッコにこすりつけ、「ダメでしょう」といって、叱ることが大切です。お尻を叩くとより有効なこともあります。

この点、部下も同じで、その場で即座にほめたり叱ったりすると、相手の心に響く者です。

「彼には良いところがあるな」とか、「彼、いいこというじゃないか」と思ったら、その瞬間、すぐにほめることです。
こうすると、相手の心により強く訴え、相手の記憶に残りやすいのです。

ところが、日本人は相手をほめる習慣があまりないので、その場でほめることをしません。

あとになって、ほめたりするから、ほめられた相手も「ぼく、そんなこと言いましたか」なんて、間抜けなやりとりになったりするのです。
ほめて人をたらしこむには、タイミングがものをいうのです。

明日からでもよいので、気がついたら、すぐにほめることを習慣にすれば良いでしょう。

たとえば、会社で部内の会議が終わった直後に、「きみ、さっきの意見をいったときのタイミング、よかったぞ」という。あるいは、会社の廊下で顔を合わせて、一言二言かわしたとき、「おっ、いまのきみの表情いいぞ」でもいい。

最初のうちは、思いつきでいいから、とにかくほめてみることです。




人は褒め言葉で好意を寄せる
人を褒めることで調略できる
実体のない褒め言葉でも実体以上の力を持つ
相手を褒めれば必ず好意を持たれる
犬だって褒めれば嬉しいから尻尾を振ってくる
「さすが」「すごい」の連発は、相手の虚栄心を満足させる
褒められ慣れている人は、けなして褒めよう
褒めるところがない人は内面を褒めて陥落させよう
相手の欠点を長所だと褒めれば心が奪える
満面の笑顔は人を取り込む最高の武器
会ったときより別れ際のあいさつのほうが強く印象に残る
他人から好意を持ってもらう基本は褒めることがすべて
「褒める」のも「叱る」のも心に響くタイミングが大切
褒め方の苦手な初級者は抽象的なことから褒めてみよう
相手の自尊心をくすぐるところをズバリ褒めてあげよう
褒められ慣れている人には激アツの褒め方をしよう
他人と比較したような褒めかたは下の下
相手の性格や人間性は褒めたときのリアクションで分かる
初対面で相手の名前を呼べば、たちまち親近感が生まれる
「でも」「しかし」を言いたくなったら「なるほど」と言おう
人の話を気分よく聞いてあげたら相手は勝手に感謝する
相手の欲するところを褒めれば、相手の心は落ちる
人の嫌がる仕事や面倒なことをやらせる必殺のセリフとは
できないダメ男を有能な部下にするピグマリオン効果とは


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