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■「褒める」のも「叱る」のも心に響くタイミングが大切犬をしかりつけるときは、即座にほめたり、叱ったりしないと意味がありません。 たとえば、初めて「お手」ができたとき、多くの飼い主が、すぐにその場で「わぁー、よくできたねぇ、ポチ、賢いねぇ」と大声でほめ、頭をなでてやるだろう。 ほめていることを具体的にわからせるために、エサをやることもあります。 このように、即座にほめるから、犬は自分の行為とほめられることの関係を認識するのです。 それが翌日になって、「ねぇ、ポチ、昨日はお手ができた。賢いねぇ」とほめても、犬はなんのことかサッパリ分かりません。 叱る場合もいっしょで、部屋の中でオシッコをしたら、即座に、犬の鼻先をオシッコにこすりつけ、「ダメでしょう」といって、叱ることが大切です。お尻を叩くとより有効なこともあります。 この点、部下も同じで、その場で即座にほめたり叱ったりすると、相手の心に響く者です。 「彼には良いところがあるな」とか、「彼、いいこというじゃないか」と思ったら、その瞬間、すぐにほめることです。 こうすると、相手の心により強く訴え、相手の記憶に残りやすいのです。 ところが、日本人は相手をほめる習慣があまりないので、その場でほめることをしません。 あとになって、ほめたりするから、ほめられた相手も「ぼく、そんなこと言いましたか」なんて、間抜けなやりとりになったりするのです。 ほめて人をたらしこむには、タイミングがものをいうのです。 明日からでもよいので、気がついたら、すぐにほめることを習慣にすれば良いでしょう。 たとえば、会社で部内の会議が終わった直後に、「きみ、さっきの意見をいったときのタイミング、よかったぞ」という。あるいは、会社の廊下で顔を合わせて、一言二言かわしたとき、「おっ、いまのきみの表情いいぞ」でもいい。 最初のうちは、思いつきでいいから、とにかくほめてみることです。 |
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