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■人の話を気分よく聞いてあげたら相手は勝手に感謝する幼稚な人間や世間を知らない人ほど、自分のことを話したがるだけで、他人の話に耳を傾けようとしないものです。 これでは子どもと同じです。 とくに最近は、他人の話には聞く耳を持たず、とにかく自分の話を聞いてもらいたいという人がふえているように思います。 そういう人間があふれている現代だからこそ、人の話にじっくりと耳を傾けることは、人たらしの重要なテクニックとなりえます。 話を聞いてもらっただけで、相手はいい気分になり、聞いてくれた人に対して好意を持つからです。 心に悩みやトラウマ(精神的外傷)などの問題を抱えて人たちの相談に応じる心理学のカウンセリングでは、カウンセラーは、とにかく、徹底してひたすら聞き役に回ります。 助言するのは最小限にとどめ、時間をかけて相手の話をとことん聞くのです。 話しているうちに、相手は自分の心が整理できてくるし、人に話を聞いてもらい理解されているという安心感からも心が癒され、元気が出てきます。 それだけで問題が解決し、悩みが解消してしまう場合もあるのですから、聞くことの力はあなどれません。 これはカウンセラーの特別な技術ではありません。 なにか悩みがあるとき、親友や親しい人に聞いてもらうだけで心がすっきりした経験がある人も、実際には多いでしょう。 打ち明けることによって、問題解決の糸口がつかめ、心がふっきれることもあります。 相手の話にじっくり耳を傾けるということは、相手に自信やチカラを与えることになるのです。 ただ、「うん、うん」話を聞いているだけなのに、相手にとって、あなたの存在は特別なものになるのです。 |
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