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■罵倒しても謝らず、すぐに冷静に対処する世の中には、どんなに努力しても、物事を首尾よく進められない人がいます。自分に関係ない人間なら笑っていられますが、同僚となると話が違います。 当然、通常なら少々のミスには目をつぶって、されげなくフォローしてあげます。ある意味、楽に恩を着せられる方法ですが、それでも、どうしようもなくイラつくことがあるものです。 ★そういうときは、勢いに任せて思う存分、相手を罵倒して、後からフォローしておけばよく、我慢する必要はありません。 たとえば、急ぎの仕事で一秒も無駄にできないとき、そういう人に足を引っ張られたとします。日頃は冷静でいられても、怒りが爆発して当たり前です。思わず、 「何やってんだよ! おまえ、ほんとに段取りの悪いヤツだな、つきあってらんねえ」 などと罵倒してしまったとしましょう。 問題は後処理です。 こちらがあまりに迷惑を被るようなら、これを機会にちょっと距離を置くのもひとつの手ですが、現実問題としてその後の仕事に響きます。相手も自分のできの悪さはある程度承知しているから、ぶつまけた内容が事実であればあるほど、シコリとなって残ります。 そこで、感情をあらわにした後は、すかさず自分の冷静さをアピールすることです。そのためには、 「まあ、俺も段取りが悪いから、こうやって残業になったんだけどな」 といった具合に、自分も相手と同じだと言ってやるといいのです。顔を見合わせてニヤリとしてみせれば、それでカタがつくでしょう。 冷静さに欠ける人間は、カッとなって怒鳴った後で、 「すまん、言い過ぎた」 と謝りますが、これは大きな間違いです。 口をついて出た内容がいくらかは事実であると認めるようなものだし、相手は「ああ、本音ではそう思っていたんだな」と思ってしまいます。 「バカ」と罵ったら、「・・・・って、まあ俺もバカだけど」、「おまえ、ほんとに頭固いな」と非難したら、「俺といい勝負だよ」と狡猾にフォローすることです。 ★イライラを吐き出してすっきりし、「自分もそうだ」と言っておけば、それで相手へのフォローも済みます。そして、よほどのバカでない限り、相手も少しは自分の至らなさを反省するでしょう。 |
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