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初デートは「時間を忘れさせる」


狙いをつけた相手をデートに誘い出しても、期待した通りの時間が過ごせるとは限りません。見た目が気に入っていても、一対一で話すうちに、相性が悪くてたいしたことのない人だった、とわかることもあります。

だからといって、後で相手に、
「あの人、デートしてみたら、つまらなかった」
と決して言わせてはダメです。メンツにかかわる問題です。



★そこで、初デートでは寒色系インテリアの店を使います。
喫茶店でもレストランでも、青などの寒色系でまとめた店を選ぶのです。色が人間の心理に影響を与えることは、すでに広く知られた通りです。男女の仲に取り入れない手はありません。

寒色系の環境におかれた人間は、時間が経つのを早く感じます。会話が今ひとつ弾まなくても、あっという間に時が過ぎたと錯覚します。その結果、たいして話しに力を入れなくても、
「あっという間に二時間が過ぎてしまった。ということは、二人は気が合って、楽しかったということなのだろう」
などと、相手は勝手に思い込んでくれます。

反対に、暖色系の環境は、同じ長さの時間でも、実際より長く過ごしていると感じさせます。
小じんまりとしたパブレストランや洋食店のように、レンガ色の壁紙、赤いチェックのテーブルクロスなどでインテリアをまとめている店で、ゆったりした時間の流れを味わうことができるのは、そのためです。

そんな場所で話が合わない相手と向かい合っていたら、どうなるか。時計を何度も見て、「まだこんな時間か」と、ため息のひとつも出かねません。
何事も最初が肝心です。会話が弾むかどうかわからないうちに、暖色系の店を選ぶのは危険です。まずは寒色系の店で「時が経つのが早かったわ」と錯覚させたほうが、こちらも楽だし、デート後のイメージも悪くなりません。

モダンな蛍光灯に照らされた、ブルーの壁紙やクロス、あるいは寒色系のグラスや皿を使用している店がいいです。初デートを成功させて相手に望ましい恋人と印象付け、自分自身も相手が合格点に達していると判断して初めて、暖色系に彩られた店に連れて行くといいです。

これなら、無理してとりとめのない話をする必要もないでしょう。普段はシビアに異性を評価する相手でも、うまく煙に巻くことができます。





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