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大物の名刺はとにかく存在感で勝負!

ミスタープロ野球こと長嶋茂雄さんは、現役時代から「記録より記憶に残る男」と呼ばれていましたが、確かに大物とは人の記憶に残るものです。

そもそも、人間の脳は忘れるようにできています。

見たもの聞いたものをすべて記憶していたら、脳はあっというまに容量オーバーになってしまいます。そのため、自分にとって必要ない、どうでもいいと判断された情報は、どんどん忘れていくようにできているものです。

みなさんも、取引先の人と打ち合わせしたとき、課長や部長の顔は覚えていても、その下についている平社員の顔などすぐに忘れてしまうはずです。そして後日、名刺の整理をするときに「あれっ? この人誰だっけ?」と思うことになります。

もちろんそうやって相手の記憶からかき消されるようでは、大物にはなれません。大物は、たとえ一回会っただけでも強烈な印象を残し、いつまでも記憶されるものなのです。

心理学では、こうして相手の記憶に残ることを「フックをかける」という言い回しによって説明します。相手の記憶にフック(鉤)をかけ、いつまでも残るようにする、という考え方です。

そこでビジネスマンにとって、もっとも簡単な「フック」となるのが名刺です。

人と違った名刺、個性的な名刺、相手の記憶に残るような名刺をつくり、それで他人との差別化を図る。「この人は違うぞ」と思わせるのです。




たとえば、小説家や写真家、画家などの「大先生」たちは、みな個性的な名刺を持っているものです。

まず、名刺に肩書きが書かれていない。

自分の名前だけが大きなフォントで中央にドン、と配置されています。住所や電話番号などの連絡先は、基本的に裏面に記載されていますので、なおさら名前のインパクトが強くなります。これは「肩書きなんていらないだろう。名前を見ればオレが何者かわかるだろう」という自信の表れであり、一般人との差別化です。

そして名刺そのものも和紙でつくられていたり、金箔・銀箔がちりばめられていたり、名前が毛筆だったりと、一工夫されています。このような名刺を受け取ると、なかなかインパクトが強いものです。

これは経営者も同じです。さすがに「肩書きなし」とはいきませんが、一般社員とは違ったデザイン、用紙、インクの名刺を持っている経営者は多い。自分だけ特別な名刺を作ることで、「社員とは違う」ということを印象づけているのです。

そこで、今後は、会社の名刺とは別に、自分オリジナルの名刺を作ってみたらどうでしょう。

プロに頼んでなるべく高級なデザイン、高級な素材の名刺を作る。名刺とは自分の顔ですから、それくらいのコストをかけるのは当然のことです。そしてビジネス上の連絡先といっしょに、自分のホームページブログのURLを記載しておくのもいいでしょう。これも立派な「フック」です。

ビジネスマンの記憶は不思議なもので、名刺を覚えていたら、それを受け取った場面も覚えているし、もちろん相手のことも覚えています。名刺を忘れてしまったら、その人自体の存在も忘れてしまいます。

名刺は大物としての自分を誇示する最高のアイテムなのです。






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