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大物に見せる技術だけで、大物らしい扱い方を受けるのだ




大物とは、いったいどういう人物なのだろうか。
大物の条件とはなんだろう。
地位か高いこと? お金を持っていること? それとも実力?

いったいどんな条件が揃ったとき、その人は「大物」になるのでしょうか。
結論から言えば、大物に必要な条件は、それは「自分を大物に見せる技術」なのです。

実際に富や名声を手に入れる必要はありません。ただ自分を大きく見せる技術さえ身につけてしまえば、誰だって大物として扱われることになるのです。

もちろん、世の中には本当の大物もいるでしょう。政財界の重鎮たちや、カリスマ的な魅力を持ったリーダー、あるいは大リーガーのイチローのような超一流スポーツ選手たちです。

彼らのような超エリートは名実ともに大物と読んでかまわないでしょう。

しかし、超のつくようなエリートなど、実際にどれだけいるでしょう。

実際問題として、あなたはそんな大物にお目にかかったことはあるでしょうか。

真の意味での大物など、世の中のせいぜい数パーセントにすぎません。そして大半の「大物っぽい人」たちは、自分が大物であるかのような演技に長けて「普通の人」なのです。

しかし、たったそれだけで彼らは富や名声、あるいは絶世の美女を手にしているのです。

アメリカのコンサルタント・スーザン・ホワイトコムは『30day Job Promotion』という著書の中で、次のようなデータを紹介しています。

アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズが250名のマネージャーを対象に「マネージャーとして成功するために大切な能力は何か?」と調査したところ、「プレゼン能力」とする回答が76パーセントで、第一位だったようです。

彼らマネージャーの指摘するプレゼン能力は、モノをプレゼントする能力ではありません。あくまでも自分を売り込む能力、自己アピール力のことです。

つまり、自分の魅力・能力を最大限に引き立てて、それを誇示するスキルがなければ出世できないし、大物として評価されることもないということです。

いま、あなたが小物のように扱われているとするなら、その理由は簡単です。

どんなに実力があっても、自分の「大物っぷり」をアピールする技術を持っていないヤツは大物として評価されないということです。

あなたは自分を大物に見せる努力をしていないし、そのためのスキルが足りていないのです。

大物は、地位や名声があるから大物なのではありません。本人が、「自分を大物に見せている」から大物に見えるのです。
つまり、大物を演じきった偽装のプロが、大物なのです。






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