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やさしさを過度に訴える人は要注意




子どもにやさしくしないといけない、お年寄りにやさしくしないといけない、ペットにやさしくしないといけない、地球にやさしくしないといけない。

新聞には、そんな「やさしくしないといけない」話がたくさん載っていますが、それだけやさしさのない行為が増えてきた証拠です。
このため、日本人はやさしさを欲しがり、また、やさしくあれと他人に強要するようになり、やさしさは現代ニッポンのトレンドで、やさしさの必要を声高く叫ぶ人は脚光を浴びています。

社会や環境はやさしさを求めるから、正論には違いありませんが、ただやさしさの必要性に過剰にこだわる人の人間性は、疑ってかかったほうがよいでしょう。

ふつうの感覚なら、なぜ、そこまでやさしさを持たなければならないのかと疑問に思うようなことまで、やさしさを要求します。
「やさしさ」に属することを「主義」として唱え、その普及のために活動している人たちの中には、社会や世間にやさしさの必要性を訴えるいっぽうで、部下を人とも思わないようなこき使い方をしたり、妻に暴力をあるっていたりするケースがあると聞きます。

矛盾しているようですが、どうしてなのでしょうか。

身内にはやさしくする必要がないとでも思っているのでしょうか。そうではないと思われます。

やたらと過剰にやさしさを重視し、その必要性を訴える人とは、その人自身、親からやさしく育てられなかったからです。
やさしさに飢えているので、じつはやさしさも情も乏しいというケースなのです。


周囲に愛情を注がれて育った人は、やさしさの必要性なんか声だかに叫ぶ必要はなく、他人に対するやさしさを自然に持っているものです。

やさしさなんて当たり前すぎて、主張するような話ではないのです。
ですから、やさしさを連呼する人は、やさしい人に違いないと思ったら間違いです。

この点、勘違いしないよう注意したほうがよいでしょう。
やさしさを連呼する人は、やさしい人と錯覚し、甘えたり相談したりすると、大やけどすることになりかねない。
自分の立場や権利、主義を荒らされたら怒るエゴイストと、表裏一体をなしている可能性が高いからです。





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