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重要会議だけ最前列に並び、重役に顔を覚えてもらう


あまたのライバルを蹴落とし、出世競争を勝ち抜くには、自己PRが欠かせません。力を握る重役たちに顔を売り、取り立ててもらえるように画策すればいいです。

真面目で善良なライバルは、努力を重ねて仕事をこなし、成果を上げようとします。有能な連中も、懸命に働いて活躍し、昇進の機会をうかがっています。



★しかし、面倒な苦労など必要のない方法もあります。重役が出席する会議で、目立つ席に座ることです。

社長や重役、他部署の上司に顔を覚えてもらうには、これほどの近道はないでしょう。彼らの目に留まり、好印象を残しさえすれば、道は自ずと開けます。

気の小さい社員は目立たないように隅や後ろの席に座りますが、それでは意味がありません。誰よりも早く会議室に入り、議長や役員のまん前の席を取るのが正解です。
それで、居心地が悪く思うようでは、出世街道は走れません。腹をくくれば、案外気持ちがいいもの。何といっても、自分を簡単にアピールできるチャンスなのですから、嬉しくなって当然です。

★目立つ席に座っても、進んで発言の機会を求めたりする必要はありません。ひたすら、人の意見にうなずいたり、首を傾げてみたり、メモを取ってみたりするのです。ただそれだけで、重役たちは、何と熱心な社員かと思い込みます。

一度限りではさほど印象には残らなくても、会議のたびとなると、誰でも顔を覚えられます。そのうちに、熱心で有望な社員というイメージが確立されるはずです。

心理学の実験でも、相手の目の前に座った場合と後ろのほうに座った場合では、目の前に座ったほうがリーダーシップのある人物に見られやすいという結果が出ています。つまり、役員の前に座るだけでも、リーダーシップのある人物と思い込ませる効果があるということです。

重役の出席する会議は、座っているだけで出世できる絶好のチャンスです。何も知らない顔をしても、ちゃっかり相手の心をつかんでしまえばいいのです。





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