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■色にはいろんなパワーがあり、やる気まで引き出させる子どもの勉強嫌いで困っている親は少なくないでしょう。 ちょっと机に向かったと思うと、すぐに飽きてゲームをはじめたりするわけですが、そんなとき「遊んでばかりいないで、すこしは勉強しなさい」というのは、往々にして逆効果になります。 ますます、子どものやる気を失わせかねません。 子どもに勉強させたいのなら、ガミガミいわず、黙って部屋のなかの色を変えてみてはどうでしょう。それで、子どものやる気を引きだせるかもしれないのです。 子どものやる気と色の関係については、小中学生を対象にした次のような実験が行なわれています。 その実験では、教室にある机と同じ大きさの紙が用意された。紙の色は赤、ピンク、オレンジ、黄、黄緑、濃緑、水色、紺、茶、灰色の10色で、子どもたちに好きな色を選ばせる。その紙を机の上に敷き、上から透明のビニールシートを被せて授業を受けさせたのです。 すると、性別や年齢を問わず、子どもたちがもっとも多く選んだ色は水色でした。二位以下は、性別や年齢によってまちまちで、小学生の男子は緑、女子は黄、中学生の男子は黄、女子は灰色でした。 そして実験の最後に、自分で選んだ色の机で勉強した感想を聞くと、総じて普段よりも勉強への意欲が高まっていることがわかったのです。 ちなみに、この水色は、別の調査では中学生がもっとも好む色でもありました。 東京・大阪・名古屋・札幌・仙台・横浜・福岡の公立中学の二年生を対象に好きな色を調査したところ、水色と答えた子どもが22.5%とダントツの一位だったのです。また、小学生を対象にして教科別に机の色を変えさせたところ、国語の時間には黄、黄緑、緑を選ぶ子どもが多かった。 理科の時間では紺や水色が多く、社会の時間では黄、黄緑、緑を選ぶ子どもが多いという結果も出ています。 こうした結果を見ると、どうやら子どものやる気を高める色があるようです。そう考えると、いつも「勉強しなさい」というだけでは、親として芸がない。 机や椅子、部屋の壁紙やカーテンなどの色を、子どもに選ばせてみる。それだけで、子どもは多少は勉強好きになるかもしれませんね。 |
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