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■一夜の真夏のアバンチュールを楽しむためのコツ世の中には、バリ島まで出かけて日本人女性にモテモテの男もいるようです。彼は、まず、一週間かけてみっちりと日焼けし、「現地化」してから日本人女性の到着を待つそうです。 そんな彼が、いかにも現地に溶け込んだ雰囲気を発散させながらホテルのプール・サイドで現地の新聞を読んでいたりすると、バリ島の初体験の日本人女性には、やたらに頼もしく映るらしい。それが、彼の手練手管(てれんてくだ)です。 あるときなどは、3人連れでやってきた日本人OLが、一晩おきに彼の部屋を訪ねたなんてこともあったといいます。 ですが、彼は、彼女たちと日本で再会するという間違いはおかしません。真夏の夢は、夏が終るとともに醒めてしまうことを、十分に承知しているからです。 ★心理学によれば、この現象は、不安によるドキドキ感とトキメキ感を混同することからきているようです。 たとえば、かつてブームとなった航空パニック映画などでは、絶体絶命の危機に陥った機内で、冷えていた恋人同士が恋を再燃させたり、見知らぬ男女が、たちまちのうちに恋に落ちたりするエピソードが描かれていました。 心理学実験では、山奥の深い谷にかかる吊り橋で出会った男女は、安全な平地で出会った男女よりも、圧倒的に恋愛モードになるケースが多いとの報告がなされています。 ★つまり、はじめてのバリ島を訪れるOLたちは、不安でドキドキしているとき、現地化した独身男を見て、それを恋のときめきと錯覚するわけです。 この場合は、知らない者同士がベッドインにいたるまでの「知り合う」「分かり合う」「確かめ合う」というプロセスが抜け落ちてしまうことになります。 ところが、電子レンジで温めた肉マンが、蒸し器で温めた肉マンよりもはるかに冷めやすいように、すぐに熱した恋はすぐに冷めるのです。 それは、トロンプ・ルイユ(目の前に実在するかのように見える騙し絵)から醒める状態にも似ていて、バリ島から帰国したOLたちは、心の不安が消えたことによって、自分たちが故意の錯覚に陥っていたことに気づくというわけです。 だから、夏には両手にあまるほど女性と仲良くなるバリのナンパ師も、帰国して確実に呼べる女性などは一人もいないのが現実です。 つまり、彼は本物の恋よりも、快感をとスリルを味わえる恋のほうを選択していますが、それも恋を大いに楽しむためのひとつの知恵と言えるでしょう。 ★ただ、ひとついえることは、真夏の恋は幻想の中での出来事であり、現実に結ばれる恋でないことだけは知っておきましょう。 |
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