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最初に笑いで女性の心を掴む



★ここで紹介する「ナンパの第一声は笑いで女性の心をつかむ」という心得も、「自分自身への言い訳」を女性に提供するというピン・ポイント作戦を応用したものです。

女性は、誘われたいという気持ちが心の奥底で渦巻いているにもかかわらず、意識上では、その気持ちを消去しているものです。

こういう強いガードがあるために、ナンパというものは、なかなか成功しません。ストレートに性的欲求をむきだして口説くのは、愚かとしかいいようがありません。

ですが、ナンパにも有効な手段があるのです。女性は、つねに性行動に対する自分自身への言い訳を求めているといわれています。要するに、そこを突くことです。

たとえば、ホテルのスイート・ルームを思わせるようなカラオケ・ボックスなどは、女性に、「自分自身への言い訳」を提供するには、絶好のシチュエーションとなっています。このカラオケ・ボックスの一室に女性を誘い込むことができさえすれば、最低でもBまでのコースを約束されたことになるでしょう。

つまり、このシチュエーションは、「私は、男を欲しがっているわけではない、私は。そのヘンの男にナンパされてホテルに行くような女じゃない」という「自分自身への言い訳」が十分に満たされるわけです。

また、女性は、よく「酔った勢いでHしちゃった」とのセリフを口にします。男の感覚からすれば、自分のだらしなさをさらけだしているように聞こえるかもしれませんが、女性としては、性衝動に駆られたと思うよりも、酔った勢いで、行きずりの性に走ったとするほうが、よほど自分自身のプライドが守られるのです。

それでは、ナンパするためには、何をしたらいいのでしょう。

高校生や大学生は、チェーンの居酒屋でギャーギャー騒ぎながら、瞬間芸やモノマネでドサクサまぎれにナンパします。

でも、いい年の大人になると、そうはいきません。静かなバーのカウンターで、一人で文庫本を読んでいる知的な美女をゲットしてこそ、大人の技というものです。

さて、静かなバーで「笑い」をとるのは、当然のことながら、その方向性に気を配らなくてはなりません。

爆裂ギャグで大爆笑を狙ったりすれば、カウンター内のマスターから白い目で見られて、かえって救いがたい重苦しい空気を生むことになります。そこで、狙うべきは、「ウフッ」「クスッ」という笑いを誘う、上品なギャグです。

こんな話もあります。

深夜にフラリと入店してきた紳士が、「今日はあまりにもいい月夜だからお月さんと、デートしながらここまで来ちゃったよ」と一声上げると、カウンターに座っていた美人にやたらと受けたそうです。その美人が、クスクス笑いながら、「私もその月とデートしようかな」と腰を上げるや、その中年紳士も、すかさず「それでは、ボクが月にお願いしてあげましょう」などといって、デートを楽しんだようです。






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