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別れ話は騒々しい場所で行い、考える暇を与えない


★唐突に別れ話を切り出し、相手を納得させるためには、騒々しい場所を選ぶといいでしょう。
酔っ払い客で騒がしい居酒屋や、いつも大音量の音楽をかけている喫茶店など、とにかくうるさいところを選ぶことです。



騒々しい場所では、相手の声が聞き取りにくいために、反論がしにくくなります。加えて、騒音が激しいと、どうしても思考が乱され、その結果、相手の言い分の論拠が弱くても説得されてしまうのです。

分かれる理由を、正直に話してやる必要などない、たとえ、会社の重役の娘との縁談話をふってわいたことが原因であったとしても、それは伏せておいて、白々しい理由をでっち上げれば言いだけです。

「ここのところを感じていたんだけど、俺たちはあまり性格が合っていないと思うんだ。別れたほうがお互いのためだと思う」などと語りかけます。
これが静かな場所なら、彼女は驚きながらも志向が働きます。
「急にそんなことを言い出すのは変。・・・女ね、ほかに女ができたんでしょ?」
などと、なじられるのがオチです。泣いたり、わめいたりの大騒ぎとなり、手を焼かされる羽目になります。

★一方、騒々しい場所なら、思考がうまく働かないし、後でよく考えると納得のいかない言い分も説得されて、ついわかった気になってしまいます。

その効果のほどは、アメリカの大学の実験で明らかにされています。それは、
「学校に華を植えるために、授業料を20%値上げする」
というも本当に説得力のない話であったにもかかわらず、音楽を聴きながら説得された学生の多数が納得したというものです。当然、静かな場所で聞いた学生は、ほとんど説得されなかったということです。

別れ話の場合、居酒屋などで切り出されれば、「こんなムードのないところで別れ話を切り出すのは、もう本当に好きじゃないからだ」と相手に思わせる効果もあります。余計に説得しやすくなるわけです。

相手の心には「ひどい別れ方をされた」という後味の悪さと、嫌な思い出が残るでしょう。しかし、文句をつけられ、ずるずると長引くよりかいいでしょう。





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