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■相手に対し主導権を握る方法
よく会話していても、何かリズムやテンポが合わないと感じる人はいませんか。ことらが相手に合わせようと努力しても、頑固に自分のペースを崩さず、少しもこちらの都合を考えない人がいたりするものです。
ここでは、テンポが合わない相手や、自分のペースを崩さない相手に対し、どのようにすれば主導権を握れるか、その方法や心理作戦をご紹介しましょう。
■テンポが合わない相手に対し主導権を握る方法
@ 相手のしぐさを真似てみる
どうもこの相手とはテンポが合わないな、と感じたら、相手のしぐさをまねてみるのが効果的です。
たとえば、「いや、それはちょっと違うんじゃないか」と相手が腕組みをしたら、少し遅れて自分も腕を組みながら、「そうでしょうか」といってみる。相手がコーヒーに手をつけたら、こちらも飲む。このように、相手の動作に合わせ、スピードをさりげなく合わせるのです。
恋人同士の会話中、二人の動きは非常に一致していた、という実験結果もあります。これは、お互いが一瞬のうちに相手の動きをキャッチし、それに反応していることによって生じるのです。
A 心理学では、姿勢同調シンクロニーと呼ばれる
心理学では、これを「姿勢同調シンクロニー」と呼ばれています。この原理を応用すれば、テンポが合わない相手とのやりとりもスムーズに進むというわけです。
相手のしぐさをまねているうちに、次第に会話や動作のテンポが合ってきます。すると、二人の間に共通のテンポが生まれ、相手もそれに乗って会話も弾むようになるのです。
■自分のペースを崩さない相手に対し主導権を握る方法
一枚上手の人物相手に交渉が始まり、何となく相手のペースに持ち込まれるというケースはよくあることです。
そのまま言葉を挟むタイミングを逸してしまうと、相手のペースのまま話し合いも打ち切りになってしまう、という事態にもなりかねません。そんな状況から脱するにはどうしたらよいのでしょうか。
★ 相手の話の腰を折ることが大切
この場合は、相手の話の腰を折ること、つまり、「待った」をかけるしぐさで対抗すればよいのです。
@ 姿勢を大きく変える
相手の声を抑えるように、手を上げるしぐさをするのも一つの手です。
また、咳払いをすることで、「ちょっと待ってくれ」という意思を伝えるのもいいでしょう。あるいは、姿勢を大きく変えるのも効果的です。
たとえば、前かがみになっていたら、体を起こしてみる。左を向いていたら、右を向いてみる。ひと呼吸おくように、大きく姿勢を変えてみるのです。
いったん座を外すのもいい方法です。
A トイレに入るとか電話などで座を外す
不自然でない理由をつけて、「ちょっとトイレに」とか、「ちょっと電話を」といった具合に、座を一度外し、その時間で深呼吸でもして態勢を整えます。相手もひと呼吸おきますから、向こうのペースが沈静化する期待ももてます。
B コーヒーやお茶をもう一杯飲む
そのほか、コーヒーを飲む、お茶をもう一杯飲むなど、話とまったく関係のない行動をするのもいいでしょう。
C 視線を外す
また、視線をわざと外すという手もあります。相手とまったく関係のない方向に、急に視線を動かすのです。
一瞬、相手をじっと見てから、不意にそらすというのも、いっそう効果的です。ただし、嫌みな感じになりますから、相手や状況判断はしっかり行うことです。
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